中学野球は、軟式か・硬式か。さてどっちを選ぶ?

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中学野球は、軟式か・硬式か。さてどっちを選ぶ?

2019年プロ野球12球団の開幕投手に特徴的なことが現れた。

外国人のメッセンジャー投手を起用した阪神タイガースを除く11球団の開幕投手が、中学時代には軟式野球経験者だったのです。

これは果たして何を意味しているのでしょうか。

中学生になって、野球を続けていく場合、中学校の軟式野球部に入るべきか、いわゆる外野球の硬式野球チームに入るべきか悩んでいる方が、結構多くいらっしゃいます。

今回はそんな方に、学校軟式野球部と学校外での硬式野球チームを選ぶ場合の、メリット・デメリットなど、特徴を私なりの見解で述べていきたいと思います。

中学軟式野球部(特に公立中学校)

メリット

・特に公立中学校の場合、自宅から学校への通学距離が短い場合が多く、大半は徒歩でのことが多い。遠くても自転車で充分通える場合がほとんどです。(私立中学の場合は除く)

・各市や各学校の決まりにより、練習時間帯や日数に制限を設けられている場合が多く、常識を逸脱したような、練習時間の長さなどはできなくなっている傾向にある。

・殆どの朝や放課後に、きっちり練習時間や場所が確保されているため、高校野球の練習に似ている。(やらされる練習が、毎日のようにある。)

・クラブ活動のため、経済的負担が少ない。

・学校なので練習場所がきっちり確保されていることが多い。

・地域の小学生が集まってきているため、同じチームや友達、顔見知りが多い。

・定期試験の前には、休部の場合が多く、勉学にも負担が少ない。

・指導者のほとんどが、教師なので、生活その他、クラブ活動での相談も話しやすい。

・クラブ活動なので、保護者の送り迎えやお茶当番などの負担も少ない。

デメリット

・指導者が、教師なので、学年替えの時に、急に転勤になり、指導者が変わってしまうことがある。

・顧問が、学級運営や生徒指導または会議で忙しく、クラブ活動の時間に十分指導できないケースが増えてきている。

・公立の場合、地域の子供たちが来るので、人数や野球のレベルがその年によってバラバラである。

・野球に対するモチベーションがそんなに高くない子供たちもいる。

・野球のレベルが低い場合がある。(野球の指導にあまり熱心でない教師が顧問になる場合もある。子供たちについても、野球未経験者が多い場合もある。経験者ではあるがレベルが低い人数が多い場合もある。)

・練習時間がコントロールされているため、練習時間が少なすぎると感じている指導者もいる。

・学校のクラブ活動なので、施設や練習道具に満足できない場合もある。

・余程の有名選手や、都道府県優勝・全国大会出場など、目立った成績がなければ、野球有名校のスカウトの目にとまるケースは少ない。

まず、大きな大会でない限り、スカウトが見に来るようなことは少ない。

したがって、野球で進学することはかなり難しい。

学校外、硬式野球チーム

メリット

・モチベーションが高い子供たちが集まることが多く、練習に対する意識や野球に対する取り組み方のレベルが高いことが多い。

・モチベーションも高く、技術的にも体力的にもレベルが高い子供たちが集まてくるので、必然的に野球のレベルが高い場合が多い。

・チームによっては、野球専用グランドを数か所持っていたり、バッティングゲージなど、トップレベルの練習施設を兼ね備えたチームも時もある。

・平日の毎日は練習がないことが多く、平日には時間の余裕がある。

・野球が好きな人が指導者であるため、専門知識や熱心な指導者がほとんど。

・監督をはじめその他にもコーチが所属している場合が多く、指導者の人数が多い。

・硬式ボールを使用するため、高校野球でのボールへの対応はしやすい。

・高校のスカウトや監督などが、試合や練習を見学に来ることも多く、甲子園常連校や有名高校の目にとまりやすい。

その結果、入学金や授業料の免除などの好条件での高校推薦入学も多い。

・金銭面での免除はないが、学力試験の免除や優遇措置を得て推薦入学できる可能性も多くある。

・過去の卒団選手からのつながりで、高校側との信頼関係があれば、つながりの深い高校への進学も可能な場合が多い。

・レベルの高い選手が集まってくるため、自分のレベルも上がりやすい。

・元プロ野球選手などの、野球経験が豊富な指導者がいる場合もあり、レベルの高い指導を受けることができるチームもある。

デメリット

・いろいろな地域から集まってくるため、練習場所が遠い場合がある。

そのため、練習参加するために、わざわざ交通機関を使ったり、平日練習にもかかわらず、保護者が送り迎えをしなければいけないケースも出てくる。

・また、平日練習と土曜・日曜・祝日の練習場所が違うため、その場所が遠方の場合、その都度チームバスに対して、交通費としての負担がかかる。

・週末の大会に関しても、遠方や他府県の場合もあり、交通費などの負担も多い。

・すべてのチームが人数分のバスを持っている場合は少なく、保護者の車で、選手を送迎することが多々あり、金銭面とともに、他人の子供を乗せて走るという、精神的負担や、週末での遠方への運転ということもあり、保護者への負担はかなりものである。

このケースに関しての、事故などの報道が少ないことが不思議なくらいである。

・軟式に比べて、野球道具が割高である。そろえるものも道具自体も多いと思う。

・お茶当番や送り迎え、また、飲み会・卒団式など日ごろから保護者への負担が多いチームが多数存在する。

・選手だけでなく、保護者へも統一された服装、帽子、バッグなどを強制される場合もあり、それだけでもかなりの金銭面での負担。

・保護者間での、学年の上下関係が存在するチームがあり、保護者への精神的ストレスになる。

・理事長・代表・監督など、独裁者のような、チーム運営をしているチームもある。

・高校進学に関しては、監督などの意見を断った場合、急に今までと違った態度をとられる場合がある。(今までの繋がりなのか、そこに両者の利害関係があるのかは定かではないですが。)

レベルが高いため、練習の質・強度が高く、それによる心と体のストレスは強い。しかしながら、これ自体は決して悪いものではなく、上達していくには当然必要なことなのだが、それについていけなくて、心や体を壊してしまうケースもある。

皆さんいかがでしょうか。

ざっと考えただけでも、それぞれいろいろな違いがありますね。

そして、まず今回1番最初に取り上げた、2019年の開幕投手の件についての事ですが、私としての見解は、

まず、硬式野球に進む選手は、モチベーションも高いですが、もちろん野球レベルが小学校時代から高い選手が多いのだと思います。

ということは、小学校時代から、すでに投手としてかなり投げ込んでおり、肩ひじの故障経験者かその予備軍が、そのまま中学硬式に上がっていったのではないかと思います。

そして、小学校時代、そのチームでお山の大将だった選手が、レベルの高い硬式チームに入って、今まで以上に全力を出さないとレギュラーとして使ってもらえないので、練習を頑張った結果、精神的にも体力的にもストレスを受けて故障してしまったのではないかと思っています。

中学入学当初、子供たちの骨の成長もまだ完全ではありませんし、筋肉も十分発達しておりません。その段階での、心も体もストレスを受けることによりついていけなくなるのでしょう。

ですから、硬式に進んだからと言って怪我をするのではなく、小学生の時代にさかのっぼて考えていかなければならない問題でしょう。

逆に軟式は地域の子供たちが多く、それなりにレベルは把握できているのではないでしょうか。また、ハイレベルの選手は硬式に行くことが多いでしょう。したがって、多少の変化はありますが、硬式に比べると、心も体もストレスが少ないのではないでしょうか。

やはり、レベルの高いとこれで野球を続けていくことで最も大切なのは、大きな怪我をしないということです。特に野球に関しては、肩・肘ですね。

大きな怪我をせずに、のびのびと大好きな野球を続けていればこそ、自分の才能が開花し、大きな花を咲かせることも可能になっていくことでしょう。

さて、軟式・硬式どちらを選びますか?

子供がやりたい方。

子供があっている方。

保護者の問題。

お金の問題。

時間の問題。

距離の問題。

指導者の問題。

練習施設の問題。

人間関係の問題。

高校進学の問題。

いろいろなケースを考えてベストと思われるチームを選んでくださいね。

チームによって、様々なことが全然違ってきますから。

どちらが正解か不正解化はわかりません。

しかしながら、まったく無知ではなく、いろいろな側面から決定してください。

そして、決定したのなら、そのチームで野球を思う存分楽しんでいったらいいと思います。

今回は、中学野球の軟式を選ぶべきか硬式を選ぶべきかを考えてみました。

このことは、子供たちの一生を考える中でもかなりのウエイトをしめるデリケートな問題です。

いろんな角度から情報を集めて、そして体験会などに参加して、しっかりと検討してくださいね。

最後に私からのアドバイスとしては、最後の最後は、人ですね。

コメント

  1. 小6の父 より:

    参考になります。
    最後の【体験会などに参加してしっかりと遠投してくださいね】
    は肩ひじのケガの話があったのに何で体験会の慣れない硬球で遠投するんだろう?何か意図があるはず。
    っと疑問でしたが検討ですね。

    • コメントありがとうございます。

      はい、ご指摘いただいた個所は、(遠投)ではなく(検討)でした。
      大変ご迷惑をお掛けいたしました。

      混乱してしまいますよね。

      私のチェック不足です。
      ご指摘ありがとうございます。

      これに懲りず、また、投稿を読んでいただければ嬉しいです。
      今後ともよろしくお願いいたします。