ひらめき?直感?トレーニングしてみよう。

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スポーツの世界。いや人生においても、ひらめき・直感・第六感・心の声。

似ているようで似ていない、しかし何となくわかる気がするこの言葉たち。

そして、思った以上に影響を与えているかもしれないこの感覚。

野球の世界でも、このことはすごく影響を与えているとおもいます。

特に、投手の配球に関して、攻撃の作戦に関して。

ある監督は、これを『感性』と呼んだ。

言葉自体は、私にとってはどうでもいいことなのですが、私自身も選手には、特にキャッチャーには、このある監督が『感性』と呼んだこの感覚を日頃から、トレーニングをしなさいと伝えていました。

現代の野球において、特にプロ野球の世界は、すべてがデーター化され、この投手は、このカウントで、何をどこに投げてくる。この打者は、このカウントで、何を待っている。このカウントでこの投手に関する打球方向は、ここが確率が高い。など、すべてが丸裸です。

しかも多くの球団が、同じ会社のデーターソフトを活用しています。

ということは、どのチームも、持っているデーターの質・量は、あまり変わらないのではないでしょうか。このデーターに基づき、試合前、スコアラーは、投手・野手に分かれ、当日の先発投手・中継ぎ投手・レギュラーメンバーの打撃の状況などを、分析してミーティングをしています。もちろん、お互いにデーターを集め、分析し、ミーティングをやっているので、情報量は、ほぼ互角でしょう。

しかし、データと言うのはあくまでも確立の話。実際に、その日の投手の状況、打者の状況によって、すべてが変わってきます。ミーティングはあくまでも参考です。実際に、その日に投げている投手と、打者との状況によっても、刻々と変化しています。そんな時、特にキャッチャーは、この投手とこの打者との間での駆け引きにおいて、過去のデーター、直近のデーターから得た、最も確率の高い配球ではなく、投手から受ける気配、打者から受ける雰囲気、試合の流れ、空気感、客席の雰囲気、ありとあらゆる刺激から、心に浮かんだサインを出すことがあります。その出したサインに対して、あとから説明できるものも、出来ないものもあるでしょう。しかし、データーではなく、セオリーではないことが、危険を回避できることもあるのです。

その様な、感覚を私は日ごろから、キャッチャーには日常生活でトレーニングするように伝えていたのです。

遊び感覚でいいのです。

例えば、

・高速道路の料金所の渋滞をどのレーンが一番早く抜けることができるのか?

・ホテルのエレベーターの扉が開けば、何人乗っているか?男性は?女性は?子供は?

・電車に乗っていて、電車が次の駅で停車した。扉が開いたら、、その扉から、何人の人が乗ってくるか?男性は?女性は?子供は?

など、他愛もないことを、当てようとするのです。

どんなことでもいいのです。自分が感じたままで、その問題を答えていくのです。

もちろん、それが上手くできるようになったからと言って、配球が上手くなるかどうかはわかりません。しかしながら、五感を研ぎ澄ませて、トレーニングすることは、競技者にとってとても大切なことだと、私は思うのです。

堅苦しくならず、遊び半分で、日常に起きる出来事を、予想、連想していくのです。

私はこの遊びと思えるトレーニングが、いつかきっと、役に立つ日があると信じています。

野球は、人と人が戦うゲームです。いろいろなことが勝敗に影響を与えます。その自然を含めた、様々なものをひっくるめて、勝敗に結び付けていかなければなりません。機械と機械が戦っているのなら、このようなことは必要ありませんが。今現在はまだ、人対人です。あらゆるものを取り込んで勝敗に結び付けていかなければなりません。あなたも、この感覚を磨いて、勝敗に結び付けていきませんか?

以上、ひらめき?直感?トレーニングしてみよう。でした。

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