もったいない、あなたのグラブの磨き方

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いよいよ年末ですね。大掃除の季節になりましたが、野球選手も、この1年間、自分の身代わりとなって、自分の相棒として、自分の武器として、活躍し、頑張ってくれた野球の道具を、感謝とともに、心を込めて手入れをしなければなりません。しかし、あなたは、もったいないグラブの磨き方をしていませんか?

先日、私のジムに通う子供たちに、

『ちゃんと、毎日グローブを磨いているか?』って聞いたんです。

すると、

「はい、磨いてます。」と。

『ちゃんと心込めて、ありがとうなぁ、ありがとうなぁ。

毎日、俺の事、守ってくれてありがとうなぁ。って言って、磨いてるか?』

って、言ったんです。

すると、

「磨いてはいますけど~、ただ磨いてるだけです。」って言うんです。

『あのね、グローブっていうのはね、ただの道具じゃないんだよ。

グローブにしてもバットにしても、物にはすべて魂が宿っているんだよ。

だからちゃんと、心を込めて磨いてあげないとダメなんだよ。

いつもありがとうなぁ。俺を守ってくれてありがとうなぁ。

また明日から、頼むなぁ。って、

心を込めて磨くんだよ。いつも俺の事、守ってくれてありがとう。

難しいボール、捕ってくれてありがとう。ってな。

 

「あ!」って思ったら、グラブに上手く入っていた時ってあっただろう。

日頃から、心を込めて手入れしていたら、大事な場面で、

そんな風に君を守ってくれるんだよ。

だから、感謝を込めて磨いてあげないとね。

君をいつも助けてくれているんだから。』

『いいか?わかったか?』

「はい、わかりました。これから頑張って磨きます。」

って、笑顔で答えてくれました。

 

私が、長年プロ野球に勤めていて、一番感心したのが、プロ野球の選手は、

本当に道具を大切にするということです。

練習や試合が終われば、スパイクとグラブは、ロッカールームの椅子に座って、

必ず綺麗に磨いています。

ビジターの場合では、滞在先のホテルの自分の部屋で綺麗に手入れをしています。

自分の相棒であり、武器であり、商売道具でありますから。

とても大切に扱っています。

素晴らしいことだと思います。

このことは、子供たちにとっても本当に良いお手本になると思います。

 

そしてまた、私は子供たちに尋ねました。

『もちろん、ちゃんと、バットも磨いているよね?』

「えぇ?バットって磨くんですか~?」って、大抵の子供は答えます。

『おいおい。どうしてグラブは磨くのに、バットは玄関に、ほったらかしなの

(置きっぱなしなの)?』

『グラブは磨いて、バットは磨かないなんて、意味が分かりません。』

『両方とも、ちゃんと磨いて当たり前と違うの?』

『バットも磨くし、グラブも磨くし、スパイクも磨くし、ヘルメットも磨くんだよ。』

『どれもこれも、全部君たちを守ってくれる、大切な道具じゃないか。

そこに何の区別があるの?全部一緒でしょ?違う?』

って聞いてみます。

すると、

「言われてみればそうですね。でも、バットを磨くなんて、思ったことなかったです。

ヘルメットも。スパイクは、たまに綺麗にしますけど。」

「でも、わかりました、今度から磨くようにします。」

と言ってくれました。

サンタさんのブログの時にも、少し話しましたが、野球の道具と言うのは、本当に高価なもので、

ぞんざいに扱うようなものではないんです。親御さんが、働いて働いて、苦労して、やっと買ってあげたものなのです。物にはすべて魂が宿っています。そしてその道具達には、親御さんの思いも詰まっているんですよね。だから、子供のころから、大切に扱ってほしいんです。

サンタさんは大変だ~
今年もクリスマスのシーズンがやってきました。子供たちは、サンタさんに何を頼んだのでしょうか。野球をしている子供たちは、バットやグローブを頼むことも多いでしょう。しかし、野球界にはお金がかかりすぎます。もっと考えて何とかならないものでしょうか。サンタさんに優しくしてあげたい。

もちろん、バットやヘルメットを磨いている選手は、実際には少ないかもしれません。

しかし、私は、グラブだけ磨くというのが、不思議でしょうがないのです。だからこそ、私が、携わっている子供たちには、グラブと同じように、バットやヘルメット、スパイクなど、簡単に洗濯できないような道具には、自分自身が、心を込めて、手入れをする習慣を身につけてほしいと思っています。

決して見返りを期待する訳ではなく、素直な気持ちで、日頃の感謝を伝え、相棒を磨くこと、手入れするその気持ちを大切に、育んでやりたいと思います。

実際に、私が見てきた中で、一番バットを、丁寧に磨いていた選手は、清原選手でした。

バットに残る、ボールが当たった跡を、綺麗に磨いて落としていましたね。

あの姿は忘れられませんね。プロ野球選手と言えども、なかなか、いないのではないでしょうか。

素晴らしいと思いました。

野球道具だけではなく、物にはすべて魂があり、大切に扱うという心を私たちも、

忘れないようにしていきたいですね。

以上、もったいない、あなたのグラブの磨き方についてでした。

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