初詣には行くけど、年末に神社に参拝しないなんてもったいないですよ。
宗教上の事は別にして、新年を迎えたら、多くの日本人は、近くの神社に初詣に行く人が多いのではないでしょうか。
最近は、御朱印集めが、ブームにもなっていて、初詣や、十日戎のような大きな神事以外にも、多くの人が、神社などに訪れることが増えてきました。
プロ野球の各球団も、2月のキャンプイン前には、監督・コーチ・裏方・全選手・球団関係者が集まって、必ず神社で必勝祈願をします。
近鉄バファローズの時は、確か選手会長が代表になって、監督・球団関係者と奈良県の三輪大社必勝祈願にに行っていたと思います。
オリックスバファローズの時は、全員で、兵庫県の生田神社や大阪府の住吉大社に行った記憶があります。
気が引き締まる思いになるものです。こういった行事は、日本のスポーツ独特の行事なのでしょうか。
もちろんアメリカのメジャーリーグなどではやっていないだろうし、韓国や台湾のチームなんかはどうなのでしょうね。少し興味ありますね。
そして、冒頭にもお話しましたが、実はプロ野球の世界でも、シーズン前は参拝しますが、シーズンが終わっても、感謝のための参拝はしないんです。
言ってみれば、頼み事ばかりで、感謝の意を示すことをしていないんですね。これはちょっとおかしいと思いませんか?
私は、宗教家ではありませんし、特別な宗教を深く信仰しているわけでもなく、まぁ一般的な日本人の感覚ですね。
お正月や観光には、神社にも行きますし、お寺にも行きますし、お葬式は仏式ですし、結婚式は、施設のチャペルであげましたから。
外国の方からしたら、考えられないでしょうけど。
しかし、最近いろいろなことを見たり聞いたりして、考えることは、毎年、年末に1年間のお礼であったり、感謝の意を伝えるために、神社などに行っていないなぁと思ったのです。
よく考えたら、毎年、頼み事ばっかりして、報告も感謝の気持ちも伝えに行ってなかったと気が付いたのでした。
あなたはどうですか?
何か頼みごとをして、そのことが叶ったりし時、ちゃんと報告に行ったり、感謝のために参拝に再び訪れたりしていますか?
逆の立場に立って考えてください。あなたがもし神様なら、頼み事ばかりする人間と、ちゃんといつも感謝の気持ちをもって祈り、そしていいことがあった場合には、ちゃんと報告に来る人間の方が、守ってあげたい、助けてあげたいと思いませんか。
これは先日、お話させていただいた、グローブを磨くときの事と共通するものがあります。
いつも心を込めて、語りかけて、グローブやバットを磨く、今日一日終わったら、感謝の気持ちで手入れをする。
大事な試合の前だけ、心を込めて磨いたって、助けてくれるわけないですよね。
打たせてくれるわけないですよね。
そんな風に思うようになってきたんです。
グラウンドもそうです。1年間の感謝の気持ちを込めて、整備してほしいものです。
SNSであるチームが、今年の最後の練習を終え、整備の最後にホームプレート付近に、清めの塩とお酒をまいているシーンを投稿していました。
私は素晴らしい指導をしているチームだと思いました。
道具でも、グラウンドでも、常に感謝の気持ちを伝える。
『今年一年、お世話になりました。感謝いたします。来年もまた、このグラウンドを使わせていただきます。また、よろしくお願いいたします。』
と言う気持ちを大切にしていきたいですね。
野球のチームで子供たちを指導するということの本質は、こういうことなんだと思うようになりました。いつも言いますが、技術指導なんかは、本当にたくさんの考え方があって、もちろん個人個人の体の特性もあって、なかなか難しいものです。
いろんな人が、いろんな考えで、技術に対して述べられています。そして、毎日のように、新しい考え方が、発表されています。それはそれで仕方ないことですし、だからこそ、みんなが悩み苦しむのでしょうね。結局のところ、まだ本当の正解は見つかっていないのかもしれませんね。
しかしながら、感謝することや、相手の事を思いやる心、尊重する心、素直な気持ちなどは、いつの時代でも、またこれからもずっと、いやこれからの方が、もっと大切になってくるのかもしれません。技術論や、トレーニング論、栄養学など、日々新しい考えが出てくるものもあります。
しかしながら、これからも、人間として絶対に変わらない大切なことを、野球に技術以上に、子供たちや選手たちに伝えていける人でありたいと思います。
あなたはどう思いますか?絶対不変なもの、大切にしていきたいと思いませんか。
以上、『もったいない、初詣だけで、年末に神社に行かないなんて。』でした。
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