2019年、クリスマスですね。
私のジムにも、たくさんの小学生や中学生がコンディショニングに通っています。
信じる信じないは別にして、
『ねぇ、サンタさんにプレゼント、何頼んだの?』
と聞くと。
野球をやっている子供たちは、
『バット。』
『グローブ。』
っていうのがやはり一番多いんですね。
『わかるよなぁ~。』
クリスマスって、誕生日と同じくらい、子供たちにとっては、特別の日ですもんね。
ちょっと日頃では、お願いできないような高価なプレゼント頼もうとしますよね。
しかし、野球の道具は、本当に高いですよね。
私は、もう何十年も野球の道具を買ったことがないので、たまに子供たちに、野球の道具の値段を聞いてビックリします。
金属バットなんか、6万円ぐらいするのもあるんですね。
『いやぁ~ほんとにビックリです。』
子供たちに、
『そのバットって、何がいいの?』って聞くと、
『めちゃくちゃ飛びます!』って言うんですね。
『ふ~ん。そうなんや~。』
『芯に当たれへんかったら、どれでも一緒やんか。』
って、言ってるんですけど。
親御さんも大変ですよね。金属バットに6万円って。
どうせまた、身体が大きくなったら、買い替えるんでしょう。大変です。
いや~それにしても高いですね。
グローブにしても、数万円しますしね。
やっぱり、これも野球人口が減っていく一つの原因なのだと思いますよね。
私の息子は、幼稚園で野球、小学校でサッカー、中学校、高校で、バスケットボールをしていましたが、どんどんかかる費用が減っていきましたもんね。
サッカーやバスケットボールなんかは、試合用のユニホームはチームが持っていて、それを背番号別に渡してもらうので、アパレルに関しては、練習するときに必要なものを揃えるぐらいでしたね。
まぁ、中学校、高校は、ウインドブレイカーや練習着をチームで揃えたりはしていましたが、野球に比べれば全然安いです。
本当に必要なのは、シューズぐらいです。
何とかならないんですかね。高すぎます。道具が多すぎます。揃えるものが多すぎます。
そんなに揃えなくてもいいと思うのですが。どうなのでしょうか?
私の理想のチームは、選手が、みんな思い思いのバラバラの練習着やユニホームで練習していて、試合の時だけみんなが同じユニホームを着る。
バットケースも、遠征バッグも一切揃えない。だって、プレーに全く関係ないですから。
今持っているものを使えばいいことです。新たに買う必要なんてまったくありません。
試合の時は、相手と混ざってしまってはいけないので、ユニホームは最低限統一しますけど。
必要ないものは一切統一しません。
そんな事よりも大切なことはもっと他にあると思うからです。
野球を大好きな子供たちや、その家庭が、すべて経済的に恵まれているわけではありません。
だからこそ、できるだけ、経済的負担を少なくする方法をもっと野球界全体で考えるべきではないでしょうか。
もちろん、チームのアパレルや遠征バッグ、シューズケース、スパイク、バットケース。
そして、保護者も統一された、アパレル、バッグなどが、揃っていると、格好いいし、強そうに見えるんですけど、本当の本当のところは、野球の実力とは全く関係ございません。
逆に、そんな事ばっかり気にして、野球が下手だったら、思いっきり格好悪いですよね。
野球界は変わっていかなければなりません。野球人口が減ってきているんですから。
今までのように、偉そうに、腕組みして、胡坐をかいて、高いところから、他のスポーツを眺めていたら、えらいことになってしまいますよ。
誰もこんな、お金ばっかりかかって、保護者には、お茶当番や遠征時の車の運転などの負担、保護者間の揉め事、指導者との変な関係。こんなことばっかりクローズアップされる競技を選ばなくなりますよ。
もっとほかの競技を見てほしい。ほかの競技は、どのように運営し、負担を減らしていってるのか。見習うべきところはもっと見習うべきです。
野球が好きなら好きなだけ、みんなが心から喜んで笑顔でできるチームつくりをしてほしい。
そんな風に私は思います。
サンタさんに負担をかけたらダメです。
心から子供のためにしてあげたくても、してあげられないサンタさんもいるんですから。
皆さん、サンタさんに、やさしくしてあげてください。
サンタさんが、笑顔でプレゼントを配れるように、考えていきませんか。
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