日頃から、決して派手なことではなく、地味な事をコツコツと努力できる人間が、
野球であれ勉強であれ、いい結果を残すのではないでしょうか。
私のジムには、関西の某有名大学付属の高校に通う高校生が何人かいます。
その中の男子はすべて野球部に所属しています。
今も高校で野球部に所属していながら、野球部が休みの日には、私のジムに通ってきて、
コンディショニングに励みます。
素晴らしいことだと思います。
普通なら、遊びに行きたいし、休みたいですよね。
それが、関西でも有名な大学の付属高校に通う、勉強の方もかなり優秀な生徒の方は、
そういった傾向にあるように思えるのです。とても頑張り屋さんが多いですね。
その中の一人は、幼稚園から大学の付属に通っていたらしく、
『幼稚園の頃から、習い事とかしてたの?』
と聞くと、
「毎日、6時間ぐらい、塾、みたいなのに通ってました。塾のない日は、
8時間ぐらい勉強していました。」
と答えました。
私は驚いて、
『東京の某有名大学の付属幼稚園も難しいと聞いていたけど、
やっぱりそれぐらいしないといけないんだね?』
と・・・。
彼は、「でもそこから、付属の小学校に上がれたのは自分ひとりでした。」と。
そこでまた、私は、
『えぇ!?』
『そんなに難しいの?上がるの?』
と。
「はい、そうみたいです。」と。
すごいとしか言いようがありませんでした。
そしてもう一人、彼と同級生の同じ、付属高校に通う生徒は、その付属中学校から
在籍していた生徒です。中学受験ということですね。
彼にも、
『小学校の時は、相当勉強したの?』
と尋ねると、
「はい、小学校の時は、。ほとんど友達と遊んだことありません。ずっと勉強していました。」
と答えました。
やっぱりすごいんですね。
それぐらい優秀な学校に入るということは、大変な努力がいりますし、すごいと思います。
その生徒さんに、私がコンディショニングメニューを作成すると、
本当に、コツコツ努力をして、無駄なおしゃべりをせず、しっかりとメニューをこなすのです。
二人とも、学校から、私のジムと家の方向は、まったく逆で、それもわざわざ、電車を3本乗り継いで通ってくれるのです。そして、終わったら、また1時間30分以上かけて、家に帰っていくのです。
本当にその取り組む姿には脱帽します。素晴らしいです。高校になっても、もちろん学校の勉強の方は、とても大変みたいですし。
まさしく文武両道ですね。
また、違う某有名大学付属に通う高校生の場合は。
彼は、地元の中学に通い、高校受験で付属高校に入学したのですが、そんな彼は、
「はじめ、○○大学の付属も考えたんですが、○○高校に入学出来たら、みんな高校で勉強しない
らしいので、僕は高校に入っても勉強したいので、△△付属の高校に受験したんです。」と。
まぁ何と素晴らしい。普通は、付属に入ったら、なかなか勉強しないらしいのですが、
そんなことが嫌みたいで、志が高いんですね。
しかし、こんな学業が優秀な子供たちばかりではありません。
中には、中学校の5教科の合計が、50点以下のような生徒もいます。
別に、不良でもなく、登校拒否でもなく、普通に学校に行っているんですけど・・・。
野球の練習は、まじめに取り組んでいますし、挨拶もしっかりできているようなんです。
しかし、小学生の頃から、勉強する習慣が身についていなんですね。
私は以前、オリックスの先輩コーチに、
「あのな、勉強できない奴は、勉強する習慣が小さい頃から身についていないんや、
そういう子供はな、勉強机の前に、じっとして座ってられへんのや。
30分でも、1時間でも、じっとしていられへん。
だから、小さい時から、まず、じっと座ってられるようにさせなあかんねん。
別に、マンガ読んでもいいし、お絵かきしててもいいのや。
まず、そこにじっと座っておくことが最初の一歩なんや。」と、教わりました。
私はこのことを覚えていたので、成績の悪い子供や、
家で勉強する習慣がない子供には、この質問をします。
「家で、勉強机でもいいし、リビングの食卓でもいい、自分がいつも宿題したりする場所に、
1時間じっとして座っていられるか?」と聞くのです。
すると、ほとんどが、
「いや、無理です。」
と答えるのです。
『そうか、勉強の途中で、席を立ってトイレに行ったり、冷蔵庫に行って飲み物探したり、
お菓子取りに行ったり、本探しに行ったりするんと違う?』
「はいそうです。」
やっぱりそうなんです。勉強に苦手な子供は、まず、勉強する場所に1時間でも、
じっとして座っていられないのです。
そんなことでは、勉強できる人には、なかなかならないですよね。
ですからそんな時には、
「まだ、間に合うから、まず、30分でいいから、自分が勉強できる場所にじっと座っていることから練習しなさい。先にトイレにも行っておいて、飲み物も食べ物も先に準備しておいて、そこから、まずは本読んでもいいし、マンガ読んでもいいし、自分の好きなことから始めていいから、まずは、じっと座っていられるところから練習しよう。慣れてきたら、徐々に時間を増やせばいいから。」と伝えます。
今の時代、野球だけできれば良いという時代ではなくなってきています。
野球の強豪校のスカウトなども、注目の選手がいると、まず、学校の成績を確認します。
「平均3ありますか?4はいくつありますか?5教科の合計は何点ですか?」
と。聞いてくるのです。
「申し訳ありませんが、最低でも3以上でないと、入学することはできないので。」
と言われることも多いのです。
学校の成績が、人生のすべてを決めるわけではありませんが、やはり、どの世界に行っても、
人間はいつまでも勉強です。
せめて、勉強するという行動が出来るように、せめて1時間ぐらいは、じっとして机に向かえるようにしておきたいものです。
日頃の勉強と同じで、地味な事を、日々コツコツと積み重ねることが出来る人間に育ってほしいと
思います。
野球の上達も、勉強も、きっと、コツコツと、そして集中して努力した者が、いい結果を残すでしょう。
そこにはやはり共通するものがあるんでしょうね。
以上、勉強も野球も、地味な事をコツコツと頑張ろう。でした。
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