いよいよ選抜高校野球も決勝戦ですね。
日頃の練習の成果を、名一杯出し切ってほしいものです。
決勝戦となれば雰囲気は独特です。
昨日までの試合とは全然違います。
選手は疲労困憊になっているのだけれど、メンタルが充実しているので、
何とかやり切ることはできるでしょう。
しかしながら、確実にエースには疲れがきている。
何とか頑張ってほしいところですが。
このような決勝戦みたいな日には、選手のメンタル面は非常に影響を受けています。
私もプロ野球の日本シリーズにコーチとして出場した時には、いつもと違う選手の雰囲気を感じました。
また開幕戦の時の緊張感も独特ですね。
こんな時選手は大体2パターンに分かれます。
あまりの緊張感のために、静かすぎる状況。
日頃より、興奮しすぎている状況。
大体このパターンですね。
私はチームに雰囲気を察して、このような特殊な状況の時に
コンディショニングコーチとして、試合前・練習前にあることをしていました。
それは、あまりに興奮しすぎて、少し舞い上がっている時。
地に足がついていないような感覚を感じるとき。
そのような時には、相撲の四股のような形をとらせ、重心を下げさせます。
私は、人のエネルギーは、
丹田と呼ばれる下腹部付近にエネルギーがあることが
ベストパフォーマンスを出すときに重要だと感じています。
しかしながら、興奮していて、顔が真っ赤になっている時や、
地に足がついていないと感じている時には、
エネルギーが胸の方に上昇していて、興奮しすぎていると判断します。
エネルギーが上昇しすぎているからかをが真っ赤になるんですね。
地に足がついていない感覚も同じだと考えています。
そんな時、深呼吸して息を吐きながら、エネルギーを下げるイメージを持たせます。
また相撲の四股のように股割をさせることで、重心を下げ、地に足をつけ、エネルギ―を下げさせます。
このような事は、以前読売巨人軍のトレーニングコーチも日本シリーズの試合前にされていましたね。
日頃の状況に似た環境を作ってあげることがコーチとして最後に出来る仕事ですから。
また、まったく反対の状況で、いつもより緊張しすぎて、静かな場合には、わざと脈拍を上げるように
速い動きや少しハードなアップをさせていました。ジャンプなども多く取り入れました。
呼吸もわざと早くさせてりしながら。テンションを上げていました。
決勝戦でもいつもと同じ雰囲気を選手に持ってもらうことが必要ですね。
後はやっぱり笑顔でしょうか。
顔が引きつっているので、わざと面白いことを言ったり、緊張をほぐすようなことを言ったりしました。
コーチとしても、最後にやり残したことが無いように。
いつもと同じようにしてあげたいですから。
いずれにしてもあと1試合、悔いの残らないように頑張ってほしいですね。
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