高校野球、強豪校を考える。

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第91回選抜高等学校野球大会が、今年も甲子園球場で始まっています。

私は家から歩いても5分なので、「またこの季節が来たんだなぁ」と

春がそこまでやってきているのを感じます。

去年の夏の100回記念大会の盛り上がりを思い出すと、

そこまで人の多さは感じられないのですが、

それでも、朝早くから、熱心なファンが、詰めかけています。

昨年の秋の各地域の成績から選抜されたチームですね。

昔に比べると、春の大会も寒い地域のチームがいい成績を

おさめるようになってきましたね。

室内練習場などの環境が整ってきたのも要因だと思います。

又、大阪をはじめ、私の住んでいる兵庫県からも、

多くの優秀な子供たちが、北海道、東北、北陸など、寒い地域の学校に

進学しています。

他府県から、優秀な人材が集まり、

実力の差があまりなくなってきているのも大きのではないでしょうか。

やはり、大都市のチームが優勝するのではなく、地方の高校が

優勝すると大変盛り上がります。

それはそれで素晴らしいことなのですが。

私は大阪で生まれ育ちましたが、

私の学生時代は、隣の市にPL学園があることもあって、

甲子園に出場すれば、大阪府代表は、

優勝して当然の雰囲気でした。

まして、昨年の大阪桐蔭の優勝時にもそうでしたが、

大阪府の代表が優勝しても

大阪の人達が特別盛り上がっていたわけでもありません。

もちろん、春夏連覇はすごいことだとは思いますが。

やはり、強豪校と言われているチームは他府県からも、

優秀な人材を集めているので、甲子園に行っても勝ち進んで当然という感じです。

どこもやっている事なのですが、これで本当にいいのかなぁと思います。

もちろん、学校経営にとって、今までの、その学校の印象を変えるために

学校名を変更して、野球部に力とお金を注いで、数年で、人気校・

そして、有名進学校に変わっていくケースもたくさんあります。

少子化のこの時代、学校経営からしても野球部を強くして甲子園に出ることが、

手っ取り早い方法であることは間違いないのですが。

しかし、私としては、純粋に地元の生徒たちが集まって、

切磋琢磨し、都道府県の代表として勝ち上がり、甲子園に出場することが

本当の意味の甲子園であり、高校野球の姿なのではないかと思います。

数年前にも、強豪中学硬式チームのほとんどの選手をそのチームの監督が、

ある地方の高校野球の監督になることになって、

そのチームのほとんどの選手が、他府県であるその高校に進学したというケースがありました。

そのチームは、甲子園に出場することになりましたが、

地元の人たちは、決して心からその高校を応援してはいなかったでしょう。

地方であるからこそ、地元の子供たちの成長する姿を見て、

地元の人たちに心から応援されるべき姿が真の高校野球なんだと思います。

一人二人の他府県の選手が混じっているのなら仕方ないかもしれませんが、

何の制限もなく集めるというのはいかがなもんでしょうか。

そんな風潮が、小学生からの無理を呼び、故障だらけの少年野球になるのです。

日本の野球を支えているのは、プロ野球ではなく高校野球だと私は思います。

高校野球に実態が変わらない限り、野球の未来はないでしょう。

子供たちにはもっと地元で頑張ってほしいと思います。

その地元の子供たちを鍛え、素晴らしい選手に育てることこそ、

素晴らしい指導者ではないでしょうか。

プロ野球と同じように、いろんなところから選手を集めてきて、

巨大戦力を持つことが出来るのなら、

だれが指導者になったってそこそこ勝てるのです。

そんなプロ野球のような図式になることなく、

発展途上の地元の子供たちをしっかりと育ててほしいと思います。

おらが町のチームが甲子園に出ることこそ地元の誇りであり、

心から応援する気になるのです。

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