オフシーズン、すべての選手がノースローではない

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コンディショニング

プロ野球に限らず、冬のシーズンに入ると、試合をすることがなく、強化期間に入っていくチームが多くみられます。

その時期に、一切ボールを握らないチームがあります。また、チームでなくても個人的にキャッチボールすら行わない選手がいます。

その理由は様々なのですが。

ここで、一つ考えておいてほしいことは、なぜ、ボールを握らないかということです。
単に、シーズン中に、肩や肘を酷使したので、休養を与えるためにボールを握らないという理由です。

それは、理解できることなのですが。

そしてもう一つの理由となるのは、シーズン中に、肩や肘に違和感や痛みを感じていたにもかかわらず、投手が試合に登板したり、野手で試合に出場していた場合、試合が、数か月間行われないこの時期に、ノースローにして、肩や肘の治療やコンディショニングに入る場合です。
この場合も、ノースローにすることに納得できます。

しかし、ノースローを数週間、または1ヶ月以上するということは、また一から肩や肘を作り直していかなければならないということなのです。

特に難しいのが、肩や肘を作っていくのに、時間がかかる選手の場合です。
一旦、完全ノースローにしてしまうと、全然肩が出来てこない選手がいるのです。肩や肘に故障を経験したことのある選手に多いのですが。

そんな選手は、春ごろに一旦肩や肘が出来上がってしまうと、そのあとは、何とかごまかしながら、一年間頑張れるのですが、なかなか肩や肘が仕上がってくるまでに時間がかかってしまうのです。

逆に、今まで一度も肩や肘の不安を抱えた事がない選手は、数日間で、指先にしっかりかかった、キャッチボールができるようになります。
そして、数日間で、しっかりと距離も投げれるようになります。

しかし、先ほどのように、故障歴があり、現在も少し肩や肘に不安があるが、リハビリをする程度でもなく、ノースローが必要でもない選手にとっては、ノースローにすることなく、しっかりと指にかかった、キャッチボールを2~3日には1回は実施している方が楽なのです。

もちろん、ピッチングもなく、遠投もしませんが、塁間ぐらいの距離を、しっかりと指にかかったボールで10分間ぐらいは投げれる肩肘をキープするようにしておくのです。
もちろん毎日する必要もありませんし、数多く投げる必要もありません。もちろん、全力で投げる必要もありません。
ただ、しっかりと指にかかったボールを塁間ぐらい投げれればいいのです。

そうすると、年が明けた1月に、一から肩肘をつくるわけではないので、何の違和感もなく、距離や強度を上げていけるのです。
オフだからと言って、特別なことをせず、一定の強さは保っておくのです。

私は、トレーニングコーチなのですが、シーズン中も、特にオフシーズンの期間は、選手のキャッチボールの相手をすることが多く、常に肩が出来上がっている状態でした。

しかし、ある年に、仕事の関係で、なかなかキャッチボールをする機会がなく、数か月ぶりに選手の相手をすることがありました。
すると数週間投げていなかっただけで、全然投げられないのです。もともと、私は、バレーボールのコーチ時代、レシーブ練習の指導のし過ぎで、肩を壊してしまい、手術をした経験があります。そのため、少し投げることをせずにいると肩が緩んでしまい、全然投げられなくなってしまうのです。そしてすぐに肩が痛くなってしまうのでした。
しかし、毎日毎日、選手の相手をして、毎日遠投に付き合わされると、結構な距離と球数を投げられるのです。肩も痛くありません。
ですから、先ほどの選手のように。ノースロー期間が長いと、再び肩・肘を作り上げる大変さが理解できるのでした。落とし過ぎないからこそ、作り上げるときに楽なのです。

このような感覚を持った選手は意外に多いかもしれません。

これから特に、チームとして、ノースロー期間を設け、強化期間として、ウエイトトレーニングなどに重点を置く計画を立てている方。
ノースローにし、肩・肘の休養期間と考え、強化やコンディショニングの時期だととらえている方。
もしかしたら、ノースローにしてしまうことが、その後の選手のコンディションが大変になることも有るということを少し頭の片隅においていただきたい。

故障経験のある選手、また現在、違和感を感じながら投げていた選手は特に、しっかりと話し合って今後の予定を組んでいってもらいたいです。

選手は人間です。ひとりひとり違います。それで普通なのです。しっかりと話し合って計画を立ててください。

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