入学式。子供たちがこれから出会う指導者がその後の人生に多大なる影響を与える。

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ここ数日、各学校の入学式が行われています。

中学校・高校に進学する学生にとって、

1つの大切な人生を左右する決断として、クラブ活動を決定する

という事があります。

私自身、中学校のクラブの選択が、その後の人生に多大なる影響を与えました。

私は、小学校当時、毎日のように、野球をして遊び、子供らでチームを作ったりして、

それこそ、少しでも時間があったら野球をして遊んでいました。

その当時の男の子は皆そうだったかもしれません。

5年生になって、知り合いの人から、軟式野球チームができたと紹介されて、

そこに入りました。

その当時は、土曜日も学校の授業があったので、

活動は、日曜と祝日のみ。大会も2ヶ月に1回ぐらいでしょうか。

試合なんてほとんどなかったような気がします。

しかしながら、そんな状況でも、6年生で、右ひじを痛め、腰を痛めました。

当時は、もちろんスポーツ医学という言葉もなく、またスポーツ整形などもありませんでした。

何の情報もない母親は、よく通っていた内科の先生に相談したのを覚えています。

「ボールを投げないように。」

という指示を受けただけだったような気がします。

野球ができない自分は、泣いて親に言って、監督に頼んでもらったことを覚えています。

「野球を休みたくない。」と。

監督もどうしていいのかわからないので、ボールが飛んでこない外野につかせ

打席では全部バントだっと思います。

腰も痛かったです。

後でわかったのですが、脊椎分離すべり症でした。

そんな身体を壊しながらも。野球大好き少年でした。

当然のことながら、中学校の野球部に入るつもりでした。

その時、入学した野球部は、とても強く、大阪府で優勝し、近畿大会に進んでいました。

当然新入生にも人気で、150人の入部第1希望者がいました。

私もその中の一人でしたが。

すると、初めての体育の授業が終わって帰ろうとすると、体育の先生に呼び止められ、

「赤川君。君は野球部に入るのか?人数が多いから、入ってもレギュラーになれるかどうかわからんぞ。

第3希望にバレーボールと書いてあるだろ、今日の放課後に、体育館に見学に来なさい。」

当時、バレーボールは、全日本の男子バレーがテレビなどで多く放映され、大変人気があったのです。

そして私は少し興味があったので、第3希望にしていたのです。

そして放課後行ってみると、私と同じ見学者が12名いました。

先輩がやさしく。初めてバレーボールに触れさせてくれました。

30分ぐらいたったでしょうか。

先ほどの先生が、顧問だったみたいで、見学者を集めて、みんなに、

「入れよ!いいか、入れよ!」

と半ば強制的に返事させられました。

家に帰って、報告すると、母親も、

「肘も腰も痛いから、野球部でなくていいんじゃない。」

という意見。

野球で痛めた身体を心配したのでしょう。

今から考えれば、バレーボールもかなり体には負担がかかるのですが。

何故か、そんなことも考えず、流れるようにバレーボール部に入部したのでした。

結論から話しますと。結局、私達は、大阪府で2位になるような強豪チームになりました。

それも、今考えるとその顧問の先生がすごかったからです。

後から知ったのは、その先生が大阪では有名なバレーの先生で、優秀な選手を次々と輩出していた

すごい先生だとわかったのです。

そして、私は

「その先生のようになりたい、学校の体育教師になってバレーボールの監督がしたい。」

春の高校バレーで監督として優勝したいという夢ができたのです。

そしてその結果、大学は大阪体育大学に入学し、教師を目指しました。

しかしながら、教師になることが出来ず、大学で学んだスポーツ医学の道に進むことになったのです。

しかし、その道に進んだおかげで、縁があって、

当時の近鉄バファローズにコンディショニング担当として入団することになったのです。

それから25年、近鉄・オリックスでコーチとしてお世話になりました。

そして現在は、子供たちを怪我から守りたい、怪我から復帰させたい思いで、起業し、

個人でコンディショニング指導のの仕事をしています。

もしあの時、野球部に入っていたら、

逆にプロ野球界にはいなかったと思います。

野球をしなかったから、プロ野球に入ったのです。

人生は本当に何があるのかわかりません。

そのタイミングで出会う人、特にスポーツをしている人にとって、

監督や、コーチ、クラブの顧問の存在が、その後の人生に多大なる影響を与えることがあります。

今も、私のように、小学校で大好きな野球をやっていて、

そのまま中学校の野球部に入るか、

または、外部の硬式チームに入るか、

または、私のように別の種目をするか。

悩んでいる人も多いと思います。

こればかりは、何が正解かわかりません。

しかしながら、やっぱり子供のその時の感情に素直に従うのがいいのかもしれません。

いろんな人生があってもいいじゃないですか。

1つの事を続けることももちろん素晴らしい。

しかし、新しいことに挑戦することも同じように素晴らしいのです。

ちらにしても、悔いのないように頑張ることが大切なだけだと思います。

時には、ちょっぴり、あの時、もし野球部に入っていたらどうなったんだろう?

と思う時がありますが。

それはまた、生まれ変わった時のお楽しみにしておきます。

今はただ、自分で選んだ人生を精一杯楽しんでいこうと思います。

 

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